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【HKS】サーキット走行を楽しむタイプRオーナー必見! FL5型シビック タイプR用オイルクーラーキットが新発売

総合チューニングパーツメーカーのHKSは、FL5型シビック タイプR用オイルクーラーキット『OIL COOLER KIT BLACK For CIVIC TYPE R FL5』を発表、発売を開始した。

現行FL5型シビック タイプRは、先代モデルのFK8型から走行性能・高出力化・空力性能まで多くの進化を遂げている。しかしHKSでは実走テストや耐久テストを重ねた結果、高負荷走行時の油温上昇といった面がFL5型シビック タイプRのウィークポイントであると分析した。

そこでHKSでは、FK8型で実績のある左フェンダー内レイアウトを継承しつつ、FL5の特性に合わせて冷却性能を再設計したオイルクーラーの開発に着手。水温やエアコンへの影響も考慮し、最も効率よく冷却できる位置にオイルクーラーコアを配置した。

そして風洞試験を行った結果、純正フロントバンパーから得られるフレッシュエアだけでは冷却量が不足することを確認。そこでFL5専用に設計した大型エアダクトと専用エアガイドを採用し、積極的にフレッシュエアをコアへ導入できる構造とした。これにより、オイルクーラーコアのパフォーマンスを最大限に引き出すことに成功している。

さらにHKSでは、フレッシュエアの「導入」だけでなく「排出」までを重視。冷却後のエア抜けについても風洞実験を重ね、コア通過後の空気をスムーズに排出することで、システム全体として最適なエアフローを実現した。

『OIL COOLER KIT BLACK For CIVIC TYPE R FL5』には、飛び石などでオイルクーラー表面のコアが破損しないよう、アウトレットプレートが付属する。その結果、サーキット走行を含む高負荷環境でも油温上昇を抑え、FL5本来のパフォーマンスを長時間安定して発揮することが可能となった。

富士スピードウェイにおけるテスト走行で効果は証明ずみ

社内計測によるデータでは、『OIL COOLER KIT BLACK For CIVIC TYPE R FL5』の装着により純正に対して約15℃程度の油温冷却効果を確認。外気温度26℃の条件下では、油温は125℃程度で安定して周回が可能になった。

ラジエター前を塞がない左フェンダー内にコアを配置する事で、同時に水温も3〜5℃の温度低下が見られ、安定したパワーを引き出している。サーキット走行を楽しむシビック タイプRオーナーにとっては、注目の製品といえそうだ。価格は17万6000円となる。

なおオプション製品として、フロントバンパーに装着するダクトは素材をプリプレグカーボン製とした『CARBON AIR DUCT for OIL COOLER FL5(4万9500円)』も同時に発売される。

『OIL COOLER KIT BLACK For CIVIC TYPE R FL5』には、インジェクション成型品のダクトが同梱されているが、このプリプレグカーボン成型品ダクトは熟練の職人がひとつひとつ手作業で仕上げた製品。軽量・高剛性かつ美しいドライカーボン製で、クリア塗装およびメタルネットが装着済みとなっている。

(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)