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「Moduloの走り」を雪上で体感できる試乗会が開催(1)

まだまだ厳しい冬の寒さが続く2019年2月16日、福島県・裏磐梯レイクリゾートの特設会場にて『Modulo雪上体感試乗会』が開催された。2018年秋に発売されたばかりのステップワゴン・ハイブリッドModulo Xのほか、Moduloパーツを装着したヴェゼルを新雪が降り積もる特設コースで試乗。参加者からは一様に驚きと感嘆の声が聞かれた。

ホンダの純正アクセサリーを開発・販売する、ホンダアクセスが展開するスポーツブランドが「Modulo(モデューロ)」だ。ホイールやサスペンション、エアロパーツといったスポーティなアイテムをラインナップするいっぽう、2013年からは車両全体をトータルで開発したコンプリートカー「Modulo X」シリーズが誕生。現在はフリード&同ハイブリッド、ステップワゴン&同ハイブリッド、そしてS660 Modulo Xを販売している。

そんなModulo Xに共通しているのは、ベース車両の持つ素性の良さを活かしながら、さらに質の高い走りを実現すること。といってもサーキットでのラップタイム向上というようなニュアンスではなく、ドライバーの意思に忠実に動いてくれる操縦性や、長距離走行でも疲れにくい高速安定性、ワインディングでもしなやかに動いてくれる脚まわりなどを重要視する。

それらがドライバーだけでなく、車内空間を共有する同乗者にこそ感じられるクルマづくりがModulo哲学である。

Moduloのクルマづくりは、もちろん舗装路だけを対象にしたものではない。グリップの低い雪上でもModuloらしさはより感じられるということで、福島県・裏磐梯レイクリゾート周辺の一般道と特設コースにて、『体感試乗会』が開催された。

体感試乗会の本番前、弊誌編集長もステップワゴンModulo Xをドライブ。試乗タイヤはベース車両とも同じヨコハマ製アイスガード6だったが、定常円旋回時のオンザレール感が明らかに違う。ベース車両がどんどん外側へ向かってしまう状況下でも、Modulo Xは狙ったラインを確実にトレースできる。その高い安定感が安心感に繋がっている

会場に用意されたのは、発売されたばかりのステップワゴン・ハイブリッドModulo Xと、人気の都市型SUV、ヴェゼル・ハイブリッドにModuloパーツを装着した車両。それぞれ同じパワートレインを搭載するベース車両も用意されており、同じ状況下で走りの違いを比較することができた。

イベントに参加したのは、事前申し込みの後に抽選で選ばれた16組で、家族連れを中心に幅広い世代が集まった。多くの方はModulo Xの存在は知っており、興味は持っているが試乗する機会がなかったとのことで、『とても楽しみにしていました!』という声が多く聞かれた。

16組の参加者は午前・午後に分かれ、8組ずつが全4台の車両をドライブ。雪が降りしきる絶好のコンディションのなか、まずはベース車両のステップワゴンとヴェゼルに試乗。その後にステップワゴン・ハイブリッドModulo X、そしてヴェゼルのModuloパーツ装着車をドライブした。

試乗コースは、裏磐梯レイクリゾートを発着地点としてトータル約15分ほど。出発するとまず5分ほど一般道を走ったのち、広大なスペースにパイロンが設置された特設会場に到着する。

特設会場は新雪の上にパイロンでコースが設定されており、ワインディングを想定したS字カーブと定常旋回の組み合わせ。雪上での加速やトラクション能力、ブレーキング時の制動安定性、さらには旋回時の安定性などを体感することができた。

そして本イベントには、Modulo開発アドバイザーを務める土屋圭市氏も来場。ランチタイムには、Modulo製品統括を務める福田正剛氏とともにトークショーが行われた。

ランチタイムに行われたトークショーは、レースアナウンサーのピエール北川氏がMCを務めた

ステージでは、Moduloの目指す「走りの質感」や、テストドライバーだけでなくデザイナーもステアリングを握り、機能性のあるデザインを目指していること。そしてドライバーだけでなく、2列目や3列目シートに座る乗員への快適性も重視して開発を行ったことなどが語られた。

参加者の感想などは後編の記事にて詳しく紹介するが、『質の高い走り』を掲げるModuloの雪上における高い走行安定性や操縦性に、多くの参加者が感銘を受けた様子。土屋氏がS660 Modulo Xをドライブしての助手席試乗も行われるなど、厳寒のなか、笑顔が絶えない1日となった。

ステップワゴン Modulo X
https://www.honda.co.jp/STEPWGN/modulox/

photo:Kiyoshi WADA 和田清志) text:Kentaro SABASHI(佐橋健太郎)
取材協力:ホンダアクセス(TEL:0120-663521) http://www.honda.co.jp/ACCESS/