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【動画】後輪駆動の新型EV「Honda e」は、シングルペダルで操作可能

ホンダは、2019年3月にジュネーブ・ショーで発表した新型電気自動車(EV)について、プロトタイプの新たな画像と映像を公開。さらにパワートレインについても詳細が発表された。

コンパクトEV「ホンダ e」、2019年内に欧州市場から販売開始

ホンダeの車体は、後輪駆動レイアウトのEV専用シャシーを採用することが発表されている。完全新設計となるシャシーは長いホイールベースと短いオーバーハングに四輪独立式サスペンションを組み合わせ、EVの使用環境の中心となる街中での取り回しの良さと優れた走行安定性を実現。このサスペンション部品は鍛造アルミ製で、軽量化も追求している。

重量物であるバッテリーは、車両の中央部分の床下に置かれており、高いハンドリング性能と走行時の安定性を確保。前後重量配分は50:50としている。さらにモーターによる駆動輪は後輪としたことで、前輪はステアリングの切れ角を大きく確保することができ、約4.3mという軽自動車並みの最小回転半径を実現。都市部における取り回し性を高めている。

パワートレインは1つの電気モーターが担い、最高出力150ps/最大トルク30.6kg-mを発揮。モーターの出力を一時的に高める「スポーツモード」も搭載されるという。

操作系における特徴のひとつは、アクセルペダルだけで加減速が行える「シングルペダルコントロール」を採用したこと。アクセルを踏むと加速するのは通常どおりだが、アクセルから足を離すと自動的に回生ブレーキが作動し、減速を行う。

同形式は日産の電気自動車であるリーフや、ハイブリッド車のノートe-power、セレナe-powerでは採用されていたが、ホンダ車では初搭載となる。

バッテリーには、信頼性の高い蓄電容量35.5kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載。1度の充電における航続距離は200km以上を達成しており、30分の急速充電でバッテリー容量の80%まで充電が可能とのこと。

充電ポートはボンネットに配置されており(ブラックの部分)、車両の正面または左右のどこからでも充電がしやすいよう設計されている。

航続距離や充電時間といったEVとしての基本性能はもちろんだが、ホンダファンとして気になるのは、やはり「運転して楽しいかどうか」という部分。これまでホンダの小型乗用車といえばFF車が多かっただけに、後輪駆動レイアウトと4輪独立式サスペンションを採用したホンダeの走りっぷりに、期待は高まる。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)