【新型N-ONEを検証③】スポーツグレード「RS」は6速MTを搭載、新型N-ONEが『スポーツ軽』ブームを牽引する!?
2020年秋に待望のフルモデルチェンジが予定されている、ホンダの軽自動車N-ONE。ホンダの次世代軽自動車Nシリーズのなかでも、N360を思わせる丸目ヘッドライトを中心とした”レトロかわいい”フォルムが人気となっているモデルだ。
そんなN-ONEは、Nシリーズ随一のスポーティさも魅力のひとつだが、今秋登場の新型N-ONEでは待望のマニュアル・トランスミッション搭載モデルも用意される。スポーティグレードの「RS」に用意されるMTモデルは、軽自動車初のFFターボ×6速MT搭載車となる。
新型N-ONEでは、「Original」「Premium」「RS」という3タイプが用意されるのは別記事でも紹介したとおり。従来モデルでも「RS」は設定されていたが、新型N-ONEではさらにスポーティな性格が強調され、ラインナップ中で唯一、6速MTが組み合わされる。
外観ではフロントグリルがハニカムメッシュの専用タイプとなり、そのグリル周囲はメッキモールで覆われるほか、運転席側に「RS」のエンブレムを装着。テールゲートも同様に右側にRSエンブレムが装着される。また前後ドアノブはブラック塗装仕上げとなるほか、ヘッドライト&テールレンズもブラック基調となり精悍さをアピールする。
インテリアでは、もちろんシフトノブはMT専用となるが、どうやらS660のαグレードに標準装備されるものと同様のようだ。これはS2000のAP1-130以降やAP2(タイプS除く)に標準装備されていた、サイド部分にレザーを使用したタイプ。握り心地と操作性に定評があり、いかにも「スポーティ軽」らしさをアピールする。
残念ながら、エンジンスペックなど詳細は明らかになっていないが、現行N-BOXやN-WGNと同じS07B型ターボ・ユニットと6速MTの組み合わせは、いかにもキビキビとした走りが楽しめそうだ。
また新型N-ONEでは、Honda SENSINGが全グレード標準装備となったことでパーキングブレーキ(サイドブレーキ)が足踏み式から電磁式へと変更になっているため、足下スペースが広く使えそうなことも嬉しいポイントだ。
またN-ONEといえば、ナンバー付き車両によって行われるワンメイクレース「N-ONEオーナーズカップ」が開催されていることでも知られるが、はたして2021年シーズンには新型車両も参加可能となるのだろうか?
フロントまわり以外のボディは基本的に従来からのキャリーオーバーとなるため、脚まわりは流用可能というウワサも聞こえてくる。ロールケージも後半部分は使用可能だが、フロントまわりやインパネ形状が変更されているため、現在N-ONEオーナーズカップに参戦しているオーナーもそのまま「ハコ替え」というわけにはいかなさそうだ。
もちろんストリート重視のクルマ好きにとっても、税制面など維持費の点でメリットの大きい軽自動車にスポーツモデルが増えることは喜ばしいこと。『S660は気になるけれど、やっぱり荷物や人が乗れないのは厳しい…』という人にとって、この新型N-ONE RSはかなり気になる1台といえるだろう。
新型N-ONEの詳しいスペックや車両価格などは、今後明らかになっていく予定。引き続き、ホンダの先行情報公開サイトに注目だ。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)
https://www.honda.co.jp/N-ONE/