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【GT500】真夏の鈴鹿で64号車Modulo NSX-GTが躍動! Q1&Q2と最速の座を譲らずポールポジションを獲得

新型コロナウィルスの感染拡大により、当初に予定されていたスケジュールから約3ヶ月遅れて開催となった2021年SUPER GT第3戦(鈴鹿サーキット)。この第3戦が日程変更となったため、第4戦(ツインリンクもてぎ)は当初の予定どおり行われ、第4戦のあとに延期となった第3戦が行われるという日程になった。

迎えた予選、8月21日(土)の空はくもり。天気予報では降水確率60%と言われていたものの、14時30分から開始されたGT300クラス予選でも雨の兆候は見られず、コースはドライコンディションでGT500クラスの予選がスタートした。

注目は昨年の第3戦(鈴鹿)でポールポジションを獲得している64号車Modulo NSX-GTと、今季より64号車と同じくダンロップタイヤを履く16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの2台。64号車は大津弘樹選手がQ1を担当し、暖まりが早いタイヤ特性を活かして他車に先んじてタイムアタックを行った。

その大津選手は、なんと1分44秒733というスーパーラップを記録。このタイムはコースレコードに0.4秒まで迫るもので、Q1で2位となった16号車の1分45秒590に対してコンマ8秒もの大差をつけた。

続くQ2、64号車Modulo NSX-GTは伊沢拓也選手が担当。Q1を大津選手、Q2を伊沢選手という組み合わせは、ポールポジションを獲得した昨年の第3戦と同じラインナップ。他のホンダ勢をはじめライバルが続々とコースインするなか、64号車はピットにて待機。伊沢選手もコックピット内で集中力を高めていた。

そしてQ2の残り時間が8分ほどとなったころ、64号車がコースイン。しかし慎重にタイヤを暖めると思われたアウトラップで、なんと伊沢選手はコースアウト。グラベルを少し走っただけで、マシンのダメージも少なくコース復帰ができたものの、サーキット全体がハッとする一瞬となった。

伊沢選手はそのまま走行を続け、1分45秒128というタイムをマーク。Q1の大津選手が記録した1分44秒台には届かなかったものの、Q2に進出したライバル車両で上回るチームはなく、堂々のポールポジションを獲得! 続く2番手には、16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTが入り、ダンロップタイヤを装着するNSX-GTが予選最前列のフロントローに並んだ。

明日の決勝レースは、14時30分より300km/全52周で行われる。


中嶋 悟 総監督コメント
「言うことがありません。本当に多くのご声援を頂いてレースをしているので、その方々の目の前でお見せできなかったのは残念ですが、嬉しいポールポジションとなりました。ドライバー2人が頑張ったのは言うまでもありませんが、メカニックたちの日頃の頑張りも実を結んだと思います。明日もできるだけのことは精一杯やりたいと思います。引き続きご声援をよろしくお願いします」


伊沢拓也選手コメント
「個人的にはアウトラップのスピンなどありましたが、ポールポジションが獲れて本当に良かったです。Q1での大津選手のタイムも非常に速かったですし、明日に向けていいポジションを手に入れることができました。天候を含め、明日のレースがどうなるかはまだ分かりませんが、レースを力強く戦えるようにということを今年の目標に据えているので、それがちゃんと生かせればと思います」

「もちろんウェットよりもドライの方がチャンスはあると思うので、できればドライコンディションでレースがしたいです。予選のスピードは昨年から見せることができていましたから、ここからがとても大事なところなので、気を引き締めていきたいと思います。ポールポジションから圧倒的な走りで勝つ、それを目指して頑張ります」


大津弘樹選手コメント
「テストも含め、ここ数戦は苦戦していましたが、 昨年調子が良かった鈴鹿ラウンドはチーム全体として照準を合わせていました。公式練習の時からとても手ごたえを感じていて、専有走行のタイミングで 2番手タイムを出せましたが、まだ行ける余地があったのでポールポジションに対しても自信を持って臨むことができました。Q1では比較的タイムの出やすいコンディションでしたが、いい形でバトンをつなげられてホッとしました」

「明日のコンディションは分かりませんが、 昨年は決勝で苦しい思いをすることが多く、今年に向けてはそこを改善してきたので、その結果も見せられると思います。とにかく優勝を目指して、全力を尽くしていきたいです」

(text:HondaStyle magazine)