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【GT500】激しく順位が入れ替わった波乱の第5戦SUGO。64号車Modulo NSX-GTは8位入賞で、ポイントを獲得

迎えた9月12日、決勝レース日のスポーツランドSUGOは朝から青空が広がり、夏が帰ってきたかと思うような気温となった。64号車Modulo NSX-GTは、6番グリッドから決勝レースに臨んだ。

スタートドライバーを担当したのは、伊沢拓也選手。ルーティンどおり2周のフォーメーションラップが行われたが、隊列が整わなかったためにスタートは1周遅らせ、83周のレースがスタートした。

序盤から波乱の展開となることが多いSUGOラウンドだが、伊沢選手は堅実にポジションをキープしつつ周回を重ねる。しかし10周目を走り終わるころ、ライバル車両にかわされ7番手にポジションを下げてしまう。

その後、前方車両がコースアウトしたあいだに6位へと復帰するも、徐々にタイヤコンディションが厳しくなってきたのか、20周を過ぎると8番手まで順位を下げてしまう。そして29周目にピットインを行い、大津弘樹選手にドライバー交代を行った。

GT500クラスの他車両に対して早めのピットインとなった64号車Modulo NSX-GTだが、他車両がピット作業を終えて順位が落ち着くと、大津選手は8番手を走行する。

すると48周目、最終コーナーでストップ車両が発生したことでセーフティーカーが導入される。その間にトップを走行していた8号車ARTA NSX-GTがドライビングスルーペナルティの消化のためピットに入り、大津選手は7番手にポジションを上げる。

その後も大津選手はタイヤをマネージングしながら7位をキープしていたが、チェッカーまでわずかとなった81周目に23号車に先行を許してしまい、8位でチェッカー。第4戦(もてぎ)、第3戦(鈴鹿)と悔しいレースが続いたが、第2戦(富士)以来のポイント獲得となった。

次戦は約1ヶ月半のインターバルを挟み、10月23-24日に大分県・オートポリスで行われる。


中嶋 悟 総監督コメント
「リタイアが続いていましたが、今回は無事にレースができたのかなと思います。我々としては順調なレースをしましたが結果は8番手、もうひと頑張りが必要だと感じています。今シーズンも残りは3戦となりましたが、引き続き頑張っていきたいと思います。今回もたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました」


伊沢拓也選手コメント
「決勝レースの展開は、決して望んでいたものではありませんでしたが、ここ最近リタイアが続いていたので、しっかりレースを走り切ってポイントを獲得できたことは良かったと思っています。ただ、課題はなかなか簡単には解決には至りません。次のオートポリス大会までのインターバルは1か月以上あるので、見直しを重ね、次戦も頑張りたいと思います」


大津弘樹選手コメント
「僕は後半のロングスティントを担当しました。いろいろとタイヤの状況も変化する中、一時は6番手まで順位を取り戻すことができましたが、それを守り切れず後退してしまい悔しい結果となりました。課題にしているトラフィックの処理は、それをうまく使って相手を抜くなどポジションを守ることもできましたが、最後の23号車にはそのトラフィックのなかで抜かれてしまい、まだまだ難しさを感じました」

「ただ、いい経験を積むこともできたと感じています。今回は久々にレースをしっかり戦えて、ポイントも獲得できました。さらに力強く戦うためにどうしたらいいか、しっかりと考えて次戦に臨みます」

(text:Honda Style magazine)