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【NAVI】アジア初の新感覚コミューターが北米上陸! はやくも人気爆発で日本導入もカウントダウン!?【110cc AT】

アメリカホンダは、2022年モデルとして新たなシティコミューターバイク「NAVI」をアメリカとカナダに投入する。基本的にはインド市場で販売されていた従来モデルの販売エリア拡大となるが、キュートなルックスと1807ドル(約20万円)という低価格、そして無段変速によるイージーライドにはやくも人気爆発! このまま日本市場への導入も期待できそう!?

2022年モデルとして、アメリカとカナダにて発売が決定した「NAVI」は、日常生活のパートナーとして必要な要素をすべて兼ね備えたといっていい魅力的なモデル。北米市場への導入は2022年からだが、もともとはインド市場にて「NAVI110」として販売されていた車種だ。

同カテゴリーでは「GROM」がすでに販売されているが、このNAVIの特徴はパワーユニット系をスクーターと共有していること。トランスミッションは無段変速のCVTで、つまり左手のクラッチレバー操作や左足によるシフトチェンジの動作が不要。機関的に目立つポイントはないが、イージーライディングと優れたコストパフォーマンスを実現している。

ストリートに映えるスタイリッシュなフォルムを持ち、シート高も30.1インチ(約765ミリ)と低く設計されているため足つき性に優れる。軽量コンパクトな車体は街中での取り回しも良さそうだ。ボディカラーはグラスホッパーグリーン、レッド、レンジャーグリーン、ナットブラウンの4色が用意される。

エンジンはスクーター系の空冷109cc単気筒。トランスミッションは無段変速を採用しているため左足でのシフトチェンジは必要なく、左ステップにもペダルのみが備わる。ブレーキは前後ドラム式で、センタースタンドのほかキック式スターターのペダルも標準装備する。

エンジンおよびトランスミッションはリアホイールに直結したレイアウトとなっているため、燃料タンク下のスペースには、フタ付きの収納ボックスが設けられている。残念ながらメットインというほどの容量はないものの、ジャケットなど羽織るものやショルダーバッグなどを収納するには十分なスペースを誇る。

メーターまわりはシンプルで、回転計は備わらずにマイル/キロを併記する速度計と燃料計が用意される。パネル部分はカーボン柄とされスポーティなイメージを強調。メインキーはスマートキーではなく物理形状型を採用する。

左右のレバーは右がフロントブレーキ、左がリアブレーキ。ただ右のステップ部分には足で操作するレバーが見えるため、リアブレーキは左手あるいは右足どちらでも操作可能となっているのかもしれない。ハンドル左手部分にはパーキングブレーキレバーも備わる。

ストリートで”映える”スタイリングを持ち、イージーライディングと高い実用性を兼ね備えたホンダ・NAVI。北米仕様の車両価格は1807ドル(約21万円)という戦略的な設定であることから、すでに若い世代を中心に多くの支持を集めているそうだ。

前述のように、このNAVIは以前よりインド市場などでは販売されていたため、日本国内へも並行輸入というかたちで上陸している。しかし今回発表された北米仕様は、車体中央部分に備わるユーティリティボックスの標準装備化に加え、パーキングブレーキが追加されるなど実用性をさらに向上させている。

近年は「ひとりでも楽しめるレジャー」として、日本でもオートバイの魅力が再評価されており、なかでもコンパクトな車体ゆえの扱いやすさや、維持費の安さといった点から125ccクラスは高い注目を集めている。ちょっと気が早いけれど、このNAVIが国内販売されたら、人気モデルになることは間違いないだろう。今後のホンダからの発表を、期待して待ちたい。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)