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【動画】新型シビック・タイプR、北米&欧州でも発表! 北米仕様のディティールに見る、日本仕様との違いを紹介【FL5】

2022年7月21日、ホンダは新型シビック・タイプR(FL5型)のワールドプレミアを行った。エンジンスペックほか詳細な数値や装備に関しては未発表の部分も多いが、先代モデルにあたるFK8型シビック・タイプRの基本設計を継承し、さらに大幅な性能アップを果たしたと見られている。

2022年秋に発売予定の新型シビック・タイプR(日本仕様)

そして新型シビック・タイプRにおける大きな変更点のひとつが、ふたたび「国産」となることだ。先々代モデルのFK2型、そして先代モデルのFK8型を生産していたイギリス・スウィンドン工場は2021年7月をもって閉鎖となっており、新型シビック・タイプRは日本国内の寄居工場にて生産される。

FK8型シビック・タイプRは、日本国内だけでなく欧州や北米市場へも導入されたが、新型FL5型も同様にグローバルモデルとなる。なかでもホンダ車が根強い人気を持つ北米市場は、以前より日本車のスポーツモデルに対する注目が高かったこともあり、初導入となったFK8型シビック・タイプRは大人気となった。

それだけに、現地ではFL5型シビック・タイプRへの期待値も高いよう。今回は、北米市場に導入予定の新型シビック・タイプRを紹介しよう。

2023年モデルとして発売予定の、新型シビック・タイプR(北米仕様)

公開されている映像や画像を見ると、外観において北米仕様とわかるポイントはほとんどない。エンブレム類も同一なのは「なるべく日本仕様に近いタイプRが欲しい」という、現地のホンダファン・JDMファンからの要望に応えたということだろうか。

北米仕様の新型シビック・タイプR。シフトノブ形式は日本仕様と同様だが、シフトブーツはレザータイプ

インテリアでは、当然ながらステアリング位置が左となる。そのほかインパネやセンターコンソールのデザインはほぼ左右反転となっているが、シフトブーツは日本仕様がアルカンターラ素材であったのに対し、公開されている北米仕様の画像ではレザー素材となっている。ステアリングのスポーク部分も同様で、北米仕様はレザー巻き仕立てだ。

北米仕様のエアコン操作スイッチ。温度表示は日本仕様の摂氏(℃)ではなく、北米仕様では華氏(℉)となる

インパネのデザインは左右反転した仕様だが、細かく見るとスイッチ類の配置も異なる。左右独立式エアコンの3連スイッチは、左がオートエアコンおよび運転席側の温度調節、中央部が風量調節、そして右が助手席側の温度調節およびシンクロ(左右同調)のスイッチとなる。

そのほか新型シビック・タイプRの特徴である、「+Rモード」での専用メーター画面なども日本仕様と同じ。表示内容をユーザーの任意で選択できる機能なども装備されているようだ。

また先代のFK8型シビック・タイプRのマイナーチェンジ時に、北米仕様および欧州仕様に搭載された「Honda LogR」は、新型タイプRでは日本仕様にも採用され、全世界仕様に共通の装備となった。

従来のFK8型では日本仕様のみナビゲーションシステムの規格が異なっていたため、マイナーチェンジ時に装備することができなかったそうで、新型ではモニターサイズを含め全世界共通としている。

専用開発されたシートは、形状や素材、カラーリングなどすべて日本仕様と共通のようだ。サンバイザーには英語表記で注意事項が記されている。

北米仕様のボディカラーは、日本仕様と同じ5色がラインナップ。Historic Championship White(日本名チャンピオンシップホワイト)、Rallye Red(ラリーレッド)、Boost Blue(レーシングブルー・パール)、Crystal Black Pearl(クリスタルブラック・パール)、そしてSonic Grey Pearl(ソニックブルー・パール)だ。

北米仕様の価格やスペックもまだ発表されておらず、発売時期は2022年秋とアナウンスされている。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)