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【PHEV】ホンダの”稼ぎ頭”、CR-Vの新型モデルが欧州にて発表。プラグインハイブリッドのe:PHEVが新登場!

2023年5月12日、ホンダは欧州市場における次世代の電動車およびハイブリッド車を発表。フルEVのSUV「e:Ny1」、スクーターの「EM1 e:」のほか、ミドルクラスSUVであるCR-VのPHEVモデル「e:PHEV」を披露した。

CR-Vは北米市場やアジア地域、さらに欧州でも販売されるグローバルモデルだが、欧州市場にはPHEV(プラグインハイブリッド)および通常のハイブリッド「e:HEV」の2種類が投入され、ガソリン車やディーゼル車は設定されない。なお、欧州にてホンダがPHEV車を販売するのは、新型CR-V e:PHEVが初めてとなる。

ホンダが欧州市場に投入する次世代SUV。左からZR-V e:HEV、CR-V e:PHEV、そしてe:Ny1だ

CR-Vは、1995年に初代モデルが登場したミディアムクラスのSUV。初代モデルは乗用車のFFシャシーをベースにした都市型SUVだったが、日本国内だけでなく海外市場での人気が高く、以後モデルチェンジを重ねるたびに大型化・高級化が進んでいく。

2023 CR-V e:PHEV(欧州仕様)

現行モデルは2023年から発売されている通算6代目モデルで、北米地域のほかメキシコ、中国、アジア諸国、そして欧州など世界中の各市場で順次発売される。

メインマーケットとなる北米市場では、もっとも早く2022年9月より販売がスタートしており、1.5リッター・ターボのガソリン車と、2リッター&2モーターを組み合わせたハイブリッドが販売されている(北米仕様ではe:HEVの呼称は使用しない)。

そんなCR-Vの最新型となる6代目モデルだが、基本的に従来型のフォルムを継承しつつ、海外市場向けホンダSUVに共有する「薄型LEDヘッドライト」「大型グリル」といったディティールを採用している。

欧州仕様のボディサイズは明らかとなっていないものの、北米仕様の新型CR-Vは全長4694×全幅1867×全高1689mm(AWD車)となっており、従来型と比べて全長で約70mm、全幅は約10mm、ホイールベースは約40mmの延長・拡大がなされている。

ドア取り付け式となったサイドミラー。ブラックに塗装されスポーティな印象だ

真横から見ると、新型CR-Vの端正のとれたフォルムがよくわかる。じつはAピラーの下部部分は従来型に比べてリア方向に約120mm移動され、さらに外側に約70mm、下方向へも約35mmほど変更されている。

また細かい部分だが、サイドミラーをピラー部ではなくドアに取り付けることにより、後方視認性が大幅に向上しているとのこと。もちろん空力性能的にも向上しており、走行時の風切り音低減といった効果も大きいだろう。

車両の左側に設けられた2箇所のリッドがe:PHEVの証。車両前方が充電口、後方は通常の給油口だ

リアの灯火類は、5代目モデルと同様のL字形状で、ブレーキライトとウィンカーを縦に配置し、ひとめでCR-Vとわかるデザインとした。

北米市場向けガソリン車では、ボディ前後やサイドのアンダー部はマットブラック仕上げとされSUVらしさを演出していたが、今回発表された欧州向けe:PHEV車ではボディ同色とされスマートな印象となっている。

ひとまずは欧州市場のみの販売となる新型CR-V e:PHEVだが、パワートレイン、2リッター直噴4気筒のアトキンソンサイクルエンジンにふたつのモーターを組み合わせたハイブリッド。走行用のモーターは軽量かつ高出力を実現し、重量級ボディにも充分な運動性能を与えているとのこと。

エンジンを完全に停止したEVモードでは、一充電あたりの最大走行距離は82kmを達成。通勤の往復など、日常の移動に使用するケースのほとんどをカバーできる性能といっていいだろう。左フロントフェンダーには充電口が設けられており、バッテリーは急速充電にも対応。バッテリーの温度が25度の場合、約2時間30分でフル充電を済ませることができる。

インテリアに目を向けると、水平基調とされたインパネはシビックe:HEVやZR-Vなど、現行のホンダ車と同様のテイストへと一新された。

従来モデルではインパネ下部に斜めにレイアウトされていたセレクタースイッチは、オーソドックスなセンターコンソール上へと移動。液晶タイプのメーターや、ダッシュボート上に配置された大型のタッチパネルモニターなども、近年のホンダ流儀といえる。

シート素材はレザーとファブリックのコンビタイプで、上質な素材を使用しつつ、シート形状もスポーティでありながら高級感と快適性を追求。シートは2列タイプで、従来型からホイールベースが40mm延長されたことにより、後席の足元空間が前後に16mmほど拡大。

またリアシートの背もたれ部分は8段階のリクライニングを備えている。またラゲッジスペース容量も18%アップしているという。

新型CR-V e:PHEVのホイール は18インチ。タイヤはDUNLOP製235/60R18を履く

残念ながら、日本国内では2022年に5代目モデルの生産終了をもってCR-Vはラインナップから姿を消しているが、2024年には新型CR-VのFCEV(燃料電池車)を日本国内に導入すると、すでに発表している。

このFCEVは北米のPMCで生産される「輸入車」でもあり、その販売台数も極めて限定的になると思われるが、このCR-V e:PHEVはより一般的なニーズが高そうなだけに、今回欧州にて発表されたCR-V e:PHEVの日本市場導入をぜひ期待したいところだ。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)