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【GT500】今季2度目となる鈴鹿での450kmレース、64号車Modulo NSX-GTは粘りの走りで8位フィニッシュ

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2023 SUPER GT 第5戦(鈴鹿サーキット)
#64 Modulo NSX-GT
予選:4位
決勝:8位
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2023年のSUPER GTもいよいよ折り返し。後半戦の初戦となる第5戦は、第4戦(富士スピードウェイ)から約2週間という短いインターバルののち、2023年8月26-27日に三重県・鈴鹿サーキットにて開幕された。

シーズン全8戦で争われるSUPER GTは、この第5戦から後半戦に突入。前戦の第4戦(富士)で、荒れた展開のなか粘り強く走って2位を獲得したModulo Nakajima Racingは、予選では4番手を獲得。450kmの決勝レースでは粘り強い走りで終盤に順位を上げ、最終結果では8位となった。

地元の鈴鹿で「ラストレース」となるNSX-GT勢

2023年8月5-6日に開催された第4から約2週間、まだまだ夏の厳しい暑さが続く8月26-27日、2023年 SUPER GT第5戦が三重県・鈴鹿サーキットにて開催された。鈴鹿でのレースは6月3-4日の第3戦以来となるが、台風接近に伴う天候不順に悩まされた前回のような心配はなさそう。

さて「夏の鈴鹿」といえば、風物詩であった鈴鹿1000kmレースを思い出すレースファンも多いことだろう。その鈴鹿1000kmレースで最後に優勝を飾ったのが、Nakajima Racingだ。今回のSUPER GT第5戦のレース距離は450kmで、かつての1000kmからは半分以下となる「セミ耐久」だが、ゲンのいい鈴鹿で前戦の第2位に続く表彰台を獲得したいところ。

レースウィークに入り、鈴鹿サーキットの天候は快晴。公式練習および予選が行われる土曜日は、朝の時点ですでに気温33℃を記録。湿度も高く、残暑を強く感じさせる蒸し暑さとなった。そんな第6戦で注目すべきは、やはりホンダ勢となる。

鈴鹿サーキットがホンダ勢にとって「地元」であることはもちろんだが、すでに発表されているとおり来年2024年シーズンからは参戦車両がシビック タイプR-GTへと変更されるため、NSX-GTとしては「地元開催のラストレース」となる。今シーズンはホンダ勢でまだ優勝がないだけに、サクセスウェイトが少ない64号車Modulo NSX-GTとしても「必勝」の意気込みでレースウィークに臨んだ。

土曜日の午前中に行われた公式練習では、32kgのサクセスウェイトを積む64号車Modulo NSX-GTは12番手となる1分48秒913を記録。このセッションでトップとなったのは、同じホンダ勢の16号車ARTA MUGEN NSX-GTで1分48秒271だった。

しかし最後尾の15番手でも1分49秒049と、GT500クラスの全15台が0.8秒以内にひしめくという混戦ぶりで、ひとつのミスやセッティング次第で順位が大きく入れ替わることが予想された。

午後15時20分から開始されたGT500クラスの予選Q1で、64号車Modulo NSX-GTは太田格之進選手がステアリングを握る。太田選手は朝とほぼ変わらない気温・路面温度のなか、じっくりとタイヤを暖めたあとにミスのない走りを披露して1分47秒009をマーク。ホンダ勢では2番手、全体では4番手のタイムでQ2進出を決める。

続いて予選Q2は午後16時30分すぎにスタート。Q1の太田選手とは対照的に、Q2を担当する伊沢拓也選手はセッション開始と同時にコースイン。同じく念入りにウォームアップを行い、1分47秒212と5番手のタイムを記録した。予選終了後、ライバル車両に走路外走行によるタイム抹消などのペナルティが出されたため、64号車Modulo NSX-GTは4番手グリッドから決勝レースに挑むこととなった。

粘り強い走りで前をいくライバルを猛追!

迎えた8月27日、決勝レースが行われる日曜日も前日から暑さ・湿度ともに変わらず。厳しい残暑が続くなか、午前中から様々なアトラクションがコース内では行われていく。そしてスタート進行が始まり、グリッド上に各マシンが並べられていく。

地元ラストレースとなるホンダNSX-GTは、ポールポジションを獲得した16号車を筆頭に3番手が17号車Astemo NSX-GT、4番手が64号車Modulo NSX-GTと前方2列を「占拠」。さらに1列はさんで、4列目の7番手に8号車、隣の8番手に100号車が並んだ。

そして定刻通り、14時45分に決勝レースがスタート。今回もレース距離は450kmとなっており、2度の給油が義務付けられるセミ耐久レースだ。64号車Modulo NSX-GTのスタートドライバーは伊沢拓也選手で、長いレース距離を考え序盤はポジションキープを優先した走行を続ける。

すると12周目、GT300クラスのマシンにアクシデントが発生したことによりフルコースイエロー(FCY)が宣言される。各マシンの速度が抑えられるなか、トップを走っていた16号車がFCY直前にピットインしたため64号車Modulo NSX-GTは3番手にポジションをアップする。

引き続き走行を続けた64号車は、15周目にひとつ順位を落としてしまうが、ライバル車両がピットインを行った関係で再び3番手を走行。伊沢選手は26周目の終わりにピットインを行い、太田格之進選手へとドライバーチェンジ。さらにタイヤ交換と給油を済ませてコースに復帰する。

太田選手は予選Q1と同様に好調な走りを見せ、前を行くライバル車両より明らかに速いペースで周回を重ねる。64号車は伊沢選手が担当した最初のスティントを長めに設定していたこともあり、周囲の車両がピットインを行うたびにポジションを上げ、30周を過ぎると9番手まで順位を回復した。

高い気温や路面温度とダンロップタイヤは相性が良く、40周を迎えるころには5番手までポジションをアップ。そのまま順調に走行を重ね、46周目終わりに2回目のピットインを行った。ここではドライバー交代なしで、タイヤ交換と給油のみを済ませて太田選手は連続スティントの走行を敢行。

太田選手は11番手でコースに復帰すると、新品タイヤのグリップを利用して数周のうちに9番手までポジションを上げ、その後も前を走るライバルを懸命に追走していく。しかし陽が傾くにつれ気温・路面温度とも下がっていき、ライバル車両たちとのペース差も少なくなり我慢の展開となっていく。

そのまま450㎞の決勝レースはチェッカーフラッグが降られ、64号車Modulo NSX-GTは9位でチェッカーフラッグを受けた。なおレース後の再車検で失格になった車両があり、64号車の正式結果はひとつ繰り上がって8位となった。

中嶋 悟 総監督 コメント

「みんな、よく頑張ってくれました。同じ8位でも今までとモノが違い、戦った結果の8位で、いいレースをしたと思います。次戦に期待が持てる内容だったので、しっかりと次に繋げられるようにまた準備をしていきます。暑い中、たくさんのご声援をありがとうございました。」

伊沢拓也選手 コメント

「予選の順位から下がってしまった理由はこれから検証する必要がありますが、ドライコンディションのレースで言うと、戦った結果を出せました。内容としては非常に良かったと思っています。ここからまだまだレベルアップしなければならない部分はありますが、他のチームと戦えるレースができたのは大きな収穫だったと思います。残り3戦もこの流れを維持して戦っていきたいです」

太田格之進選手 コメント

「3号車と37号車を2台まとめて抜いたり、他の部分でも前(との差)を詰めていくことができました。ペースも一貫してよかったです。もう少しだけ歯車がかみ合えば、もっと上で戦えると思いました。前回2位という結果を手に入れられましたが、今回はドライコンディションでベストなレースができました。結果は悔しいですが、内容には満足しています。次戦のSUGOは得意なコースだと思うので、さらにいい結果を目指して頑張ります」

鈴鹿ラストレースはGT500/GT300ともにNSXが制覇

ポール・トゥ・ウィンを達成した16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺選手/大津弘樹選手)

なお、鈴鹿でのラストレースとなったNSX-GTは予選でポールポジションを獲得した16号車がみごとにポール・トゥ・ウィンを達成。GT300クラスでも18号車UPGARAGE NSX GT3が予選16番手から大逆転優勝を飾るなど、まさに「NSX DAY」となった。

開幕戦に続き、今シーズン2勝目をあげた18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志選手/小出 峻選手)

SUPER GT次戦第6戦は、2023年9月16-17日に宮城県・スポーツランドSUGOで開催される。

(text:Honda Style Web)