【ホンダアクセス】リサイクルアクリル樹脂を素材に使用したドアバイザーを開発、「人とくるまのテクノロジー展」で展示

ホンダ車向け純正アクセサリーの企画・開発・販売を行うホンダアクセスは、純正アクセサリーとして初めて、ELVから回収して再生したリサイクルアクリル樹脂を使った「ドアバイザー」を開発した。2025年内に商品化を予定している。
ホンダ車の純正アクセサリーを専用開発しているホンダアクセスでは、製品にサステナブルマテリアルを採用し、環境保全への取り組みを強化している。ホンダは「2050年サステナブル素材使用率100%の実現」を目標として掲げているが、ホンダアクセスもこの方針に追従し、取り組みを進めている。

2024年6月に発売されたN-VAN e:から適用が始まった、サステナブル素材採用の「フロアカーペットマット」に続き、「ドアバイザー」でもリサイクルアクリル樹脂素材を使用することで、さらなるCO2排出量削減と環境負荷低減を目指すとしている。
従来ELVから回収された樹脂の大半は、回収材の品質安定性や再利用方法の技術的難易度の高さから燃料などの利用(サーマルリサイクル)にとどまっており、製品へのリサイクルはほとんどされていなかった。2021年8月~2022年2月に、ホンダと北海道自動車処理協同組合、そして三菱ケミカルの3社で、アクリル樹脂の水平リサイクルに向けた実証実験を実施した。
その成果として、異物が混入しないアクリル樹脂の回収方法と、バージン材同等のアクリル樹脂再生化技術が確立。製品に使用するバージン材の使用料の割合を削減し、アクリル樹脂の製造・廃棄時に発生するCO2排出量を削減することが可能になったという。
この技術で回収・再生されたアクリル樹脂を使用した製品として、ホンダアクセスは純正アクセサリー「ドアバイザー」として2025年内の商品化を予定している。商品化にあたっては、DNP田村プラスチック株式会社の協力により、リサイクルアクリル樹脂の量産実装に向けた複数回の試作トライおよび製品の検証を行うことで量産を実現することが可能になったという。
そして、このドアバイザーの試作品は2025年5月21~23日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2025 YOKOHAMA」のホンダブースで紹介される。
出展情報
名称 | 人とくるまのテクノロジー展 2025 YOKOHAMA |
会期 | 2025年5月21日(水)~23日(金) |
会場 | パシフィコ横浜 |
出展者 | 本田技研工業株式会社 |
出展ブース | ノース会場 No3 |
公式サイト | https://aee.expo-info.jsae.or.jp/ja/yokohama/ |