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【GT500】2025年最終戦&伊沢拓也選手のラストレースを64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは12位でフィニッシュ

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2025 SUPER GT 第8戦(モビリティリゾートもてぎ)
#64 Modulo  CIVIC TYPE R-GT
予選:10位
決勝:12位
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2025年シーズンのSUPER GTもいよいよ最終戦。すでにアナウンスされているように、Modulo Nakajima Racingをはじめホンダ系チームで長らく活躍してきた、伊沢拓也選手のGT500におけるレース活動はこの第8戦(モビリティリゾートもてぎ)で最終章を迎える。

前戦の第7戦では2位となり、Modulo Nakajima Racingにとってはじつに2年ぶりとなる表彰台を獲得。チームは上昇傾向にあり、全チームがサクセスウェイト無しのガチンコバトルとなる最終戦で、ぜひModulo Nakajima Racingとして表彰台の頂点で伊沢選手のGTラストレースを飾りたいところ。

いよいよ最終戦を迎える2025シーズンのSUPER GT。Modulo Nakajima Racingは前戦オートポリスで2年ぶりの表彰台を獲得、チームはいっそう士気が高まるなか、2020年から6シーズンをともに戦ってきた伊沢拓也選手のGT500クラスにおけるラストレースということもあり、何としても笑顔で締めくくりたいという強い想いで最終戦に臨んだ。

公式練習および予選が行われた、11月1日の天候は快晴。秋らしい青空に恵まれ、過ごしやすい1日となった。64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは公式練習を2位で終え、予選に向けた期待が膨らむなか、いよいよ公式予選Q1がスタート。ドライバーは大草りき選手が担当し、6番手でQ2進出を決める。

続くQ2は、今回がGT500での最後の予選アタックとなる伊沢拓也選手がコースイン。ミスのないアタックを見せたが、ライバルたちのスピードには及ばず結果は10番手となった。

翌11月2日も行楽日和となり、最終戦の決勝レースを見届けようと、朝から大勢のモータースポーツファンが詰めかけた。午前中に行われたピットウォークなどでは、やはり伊沢選手のもとには多くのファンが訪れるなか、いよいよ決勝レースに向けたスタート進行が始まる。

その後、13時にはパレードラップなどを終え、いよいよ2025年シーズンのSUEPR GT最終戦の決勝レースがスタート! 64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTのスタートドライバーは、これがGT500ラストレースとなる伊沢拓也選手が務めた。

伊沢選手はオープニングラップをポジションキープで終えたが、2周目には後続に先行を許してしまう。その後、GT300クラスの車両がクラッシュしたことによりフルコースイエロー(FCY)となった。

そのFCY解除後には10番手を走行していたが、後継車にパスされたこともあり、15周を終えるころには12番手までポジションを下げてしまった。

64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは、その順位のまま24周目にピットイン。伊沢選手から大草りき選手へとドライバー交代を行った。

大草選手は、コース復帰直後から前を走るライバルたちとの差を詰めるべく、懸命に周回を重ねていく。レースが全体の折り返しを迎えるころには12番手までを復帰したものの、以降はなかなかポジションを上げられない展開が続く。

そして徐々に陽が傾き、気温が低くなるにつれてさらにタイヤグリップは厳しい展開となってしまい、レース終盤には15番手までポジションを落としてしまう。しかしファイナルラップでライバル車両が1台がストップしてしまったこともあり、14位でチェッカーフラッグを受けた。

そしてレース後、2台のライバル車両がペナルティを受けたことにより、64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTの最終順位は12位となった。

中嶋 悟 監督 コメント

「伊沢選手の最後のレースなのでなんとかしたいという思いでしたが、想像していたよりも涼しくなり過ぎたことで、つらいレースになってしまいました。途中まではなんとか追いつこうと踏ん張っていましたが、タイヤのグリップがキープできず……。残念な最終戦となってしまいましたが、今シーズンはたくさんの進化を感じることができたので、来シーズンに向けてまた取り組んでいきます。1年間、たくさんの暖かいご声援をありがとうございました」

伊沢拓也選手 コメント

「大きな手ごたえがあり、実際に結果を出せたSUGOやオートポリス大会と同じ流れでクルマもタイヤも作ってきたなかで、結果は望んでいるものではありませんでした。寒い時期のこういったコンディションにうまく合わせるのは難しく、スティントの後半は厳しい状況でした」

「ただ最後まで頑張って走りましたし、大草選手も長い苦しいスティントを頑張ってくれました。なによりこの2日間、たくさんの方が会いに来てくれたり、皆さんにいろんなことをしてもらったりして、とても幸せな2日間でした。自分のレース人生を、ナカジマレーシングで、中嶋監督のもとで終えられたことを、本当に良かったと感じています」

「そしてダンロップタイヤのおかげで、僕もここまで長くやってくることができました。いま、タイヤはとてもいい状態です。来年ドライブする2人には、チャンピオンを獲ってもらいたいです。たくさんの温かい応援、本当にありがとうございました」

大草りき選手 コメント

「公式練習での感触や流れからいくと、いいところに行けると思っていたのですが、実際には非常に苦しいレースになりました。シーズンの後半戦に上り調子で来ていたのでそのままの流れで最終戦も戦えたら良かったのですが、最後に課題が残りました。来年に向けて、さらに速く強くなるための課題が見つかったという意味ではいいレースになったと言えるかもしれません」

「今シーズン、いいところも悪いところもありました。オートポリス大会での2位を考えると、いいところは着実に伸びていると感じているので、悪い部分を削っていくことが必要です。伊沢選手と戦える最後のレース、もっといい終わりかたにしたかった。それができなかったことが悔しいです」

「この2年、伊沢選手からもらったものを大事にして、来シーズンは自分がしっかりと引っ張っていけるように頑張ります。今シーズンも応援ありがとうございました」

グランドフィナーレにて伊沢選手がファンに挨拶

決勝レースの後には、最終戦の恒例となったグランドフィナーレ イベントが行われた。全チームのドライバーが登壇して1年間の感謝をファンに伝えるセレモニーにおいて、伊沢選手は同じく今シーズンでGT500を引退する松田次生選手(24号車リアライズコーポレーションADVAN Z)とともにマイクの前に立ち、来場したファンやドライバー仲間たちに向けて感謝の言葉を述べた。

「みなさん長い間、応援ありがとうございました。とりあえず泣かないように頑張りたいと思います(笑)。長いあいだレースを続けてきて、最後にModulo Nakajima Racing、そしてDUNLOPとともに戦えたことを非常に嬉しく思っています」

「長くやってきたなかで、子どもたち含め家族が支えてくれました。そして今までお世話になったチームのみなさん、そして何より、ホンダには素晴らしいドライバーたちがいて、チームメイトたちのおかげで僕はここまでやってこれることができたと思っています。ありがとうございました」

グランドフィナーレを終えた伊沢選手がピットに戻ると、GT500のホンダドライバー全員と、太田格之進選手が集合。記念撮影を行うとともに、胴上げで伊沢選手の引退を労った。今後の活動については少しずつ明らかになっていくようだが、現在はスーパーフォーミュラで監督業に就いていることからも、レーシングドライバーという形から変わったとしても、モータースポーツには引き続き関わりつづけていくはず。ぜひ次のステージにおける今後の活躍にも期待したい。

(TEXT:Honda Style Web)