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【GT500】灼熱の第4戦もてぎ、64号車Modulo NSX-GTは決勝レースを好走するも接触により悔しいリタイア

夏本番を思わせる暑さに見舞われた前日の予選と同様、決勝レースが行われた7月18日の天候も晴れ。朝から肌を焦がすような日差しがツインリンクもてぎを照りつけた。

そして午前中のウォームアップ走行を経て、午後1時16分に63周のレースがスタート。64号車Modulo NSX-GTのスタートドライバーは伊沢拓也選手で、スタート後の混乱もポジションをキープし、6番手のままレースを進めていく。

いっぽうポールポジションからスタートした1号車STANLEY NSX-GTは、序盤にライバルの先行を許すもほぼ変わらないペースでトップのマシンを追いかけ、24周を走ってピットインを行った。

伊沢選手はタイヤを労りながら安定した走りを重ねていたが、25周目にピットイン。タイヤ交換および給油を行い、大津選手へとドライバーチェンジを行ってコースに復帰した。

大津選手は8番手でコースに戻ると、まだドライバー交代を行っていなかった他のGT500クラスのマシンがピットインするたびに順位を上げ、5番手までポジションをアップさせることに成功する。

63周で争われる決勝レースのうち、約半分となる30周を迎えても気温は34度/路面温度も46度という過酷なコンディションは変わらず、全車ともタイヤマネージメントに注力しながらのレースが続いていた。そんななか、GT500のトップが40周を過ぎたころ、GT300マシンの1台がマシントラブルから車両火災が発生し、コース脇にマシンを停めた。

このアクシデントに対応するため、42周目に初めてFCY(フルコースイエロー)が発動される。そして43周目にはリスタートが切られるが、5位を走行していた大津選手は、43周目のビクトリーコーナー手前でGT300クラスのマシンと接触! 

残念ながら64号車Modulo NSX-GTのダメージは大きく、リタイアとなってしまった。


中嶋 悟 総監督コメント
「残念ながら久しぶりのリタイアとなってしまいました。レーシングアクシデントながら接触してしまった300クラスのマシンには申し訳ないことをしてしまいました。悔しい結果となりましたが、手ごたえがあるいいレースをすることができていたので次戦も引き続き頑張って表彰台を目指していきたいと思います。暑い中、たくさんのご声援をありがとうございました」


伊沢拓也選手コメント
「リタイアという結果は非常に残念ですが、そこまでの戦い、内容を見ると、スタートから今までにないようないいペースで手ごたえを持って走れていました。昨年はできなかったようなレースができたという点では、僕たちが目標としているところができてきた、実を結んできたということなので、いいレースだったと感じています。次戦の鈴鹿は昨年予選からいい走りができたので、今回の内容を糧に、さらにいいレースにできるよう頑張ります」


大津弘樹選手コメント
「伊沢選手にバトンをつなげてもらい、実質5番手で僕のスティントを戦うことになりましたが、FCYの解除後に極端にペースが上がらなくなったところで無理やり行ってしまったことで、GT300クラスのマシンと接触し、リタイアとなってしまいました。結果を残せず伊沢選手やチームの皆さんに本当に申し訳ないです」

「昨年に比べてペース良く走れていて、このポジションにいられる力が付いている、そういう手ごたえを感じられたレースにはなりました。鈴鹿は相性のいいサーキットだと思っているので、今回獲得できなかったポールポジションと、今回のペースをまた再現できればレースでもいい展開に持って行けると思うので、この悔しさもぶつけて、何としてでもいい結果で終われるように頑張ります」

カメラに向かい、Moduloロゴをアピールする伊沢拓也選手と大津弘樹選手

次戦は延期となっていた第3戦が、8月21-22日に鈴鹿サーキットで行われる。

(text:Honda Style magazine)